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全部うまくいってるのに、停滞感ばかり感じる人へ

外的承認は内的空虚を埋めない。理想の自分に近づくために必要なこと。

みなさん、こんにちは

先週は思っていた数倍忙しく、配信できず1週間ぶりのレターとなってしまいました。(すみません!)

とはいえ、意味もなく忙しかったわけではなく、実はJETROのスタートアップ関連のプログラムに参加していました。

その結果、J-StarXというプログラムに今取り組んでいるスタートアップアイデアと共に採択されたので、8月から1ヶ月間スタンフォード大学にてデザイン思考やスタートアップについてシリコンバレーのVCや起業家から学べることとなりました 🎉

一つ前のレターにて軽く触れていたのですが、問題解決能力のフレームワークとしていつも使っているデザイン思考について最も有名なスタンフォードのd.schoolで学べるのはこの上ない機会で、これから楽しみにしています。

少し先の話ではありますが、滞在中やその後も学んだことや感じたことを本ニュースレターを中心に発信していくのでお楽しみに。

これ以外にもここ最近だと、アメリカで大学院にタダで大学院に行けることが決まったり、彼女と新築のアパートに引っ越したりと色々と順調だなと自分でも感じていました。

ただ、順調なのは間違い無いのですが、どこかずっと「物足りなさ」というか、「不満感」を感じていました。

周りの友達や家族には「うまくいっているね」と言われ、自分の中でも客観的にはそう感じるが、どこか物足りない。なぜか、今の自分に満足いっていない。

こんな感覚に陥ったことは誰でもあるのではないかと思っています。

今回のニュースレター本編ではこの「現状の自分への奇妙な不満感や不安」について

そもそもなぜそう感じるのか、またどうやって払拭していくのか。

これについて書きました。

勝手ながら、書きながら、今回の内容、僕のニュースレターを読んでくれている皆さんには共感できる人も多いのではないかと感じました。

もし、似たような感覚を覚えたことがある、などありましたら、シェアしていただけると嬉しいです。

どうぞお楽しみください!そして、また来週!

表面上では何事もうまくいっているのに、常になんとなく自分の中でモヤモヤしている。

何か自分が何も成し遂げていない気持ちになる。

こんな経験はあるだろうか?

ここ1ヶ月ほどこんな感情になっていた。

アメリカでプロダクトマネジャーとして働いて3年、レイオフにあうと同時に、アメリカで働ける期間がすぎ、ビザをキープしながらアメリカで生きていくための次のステップは大学院。

そこから2ヶ月ほどで

  • 学費完全免除、給料付きで大学院進学が決定

  • 取り組んでいるスタートアップのアイデアでJETROのプログラムに通過してスタンフォードに1ヶ月滞在できることに

  • 新しくて広いアパートにて彼女と同棲開始して部屋をアップグレード

といった感じで、割と何事もそつなくこなし、表面上は全てがかなりうまくいっている。

周りの友達と話していても「全部うまくいってんじゃん」や「お前はやはりすごい」のような声をかけられる。

自分でも客観的にみると、確かに順調だなとは思う。

けど、毎朝起きるたびになんとなく不安を感じる。

ふとした瞬間に何か自分に対してモヤモヤとした嫌悪感のようなものを感じる。

なんでこんな気分になるのか?

考えた挙句行き着いた答えが

「外的承認からくる自分への甘えが引き起こす、理想の自分に近づくための積み上げ作業の圧倒的な欠如」

仕事、学業、恋愛、何事も「外から見て十分にうまくいっている」と言った状態は実は注意しないと慢心、そして停滞の始まりになる可能性がある。

自分に対する不満の正体:積み上げを怠ることで生まれる停滞感

自分に対する嫌悪感の正体は停滞感。

ここでいう停滞とは外的承認とは切り離された『自分の思う理想の自分』に近づけていない状態のこと。

停滞感は理想の自分に近づくための毎日の積み重ね作業を怠った時に起こる。

進み続けるために「やらないといけない」とわかっていることをやっていないから、現状の自分に対してイライラする。不満を感じる。

具体性を持たせるために冒頭の話に絡めた話をすると、

今の自分の中での中長期的に目指している理想の自分には

  • AI時代にコンテンツという媒体を通して自分の経験やそこからの学びをシェアし、他の人に価値を与え、行動を変え、強いコミュニティを作る

  • キャリア面では日本とか日本人って枠組みを超えて、取り組んでいてワクワクするプロジェクトをリードする

  • 規律のある食事と運動を通して、仕事以外の面でも極力ストレスのない生活をする

と言った3つの柱がある。

そして、これらの柱を着実に、高く、伸ばしていくには

  • 毎週発信するニュースレターでユニークな視点から人に価値を与えれるような文章を書く

  • 書いたものをX等のプラットフォームを使い拡散する

  • 今取り組んでいるスタートアップアイデアに対してのユーザーインビューとプロトタイプの機能向上に勤めて、最初の顧客を取る

  • 毎日十分な睡眠と食事を摂った上でジムで運動し身体を強化し続ける

といったとにかく地味な行動を毎日行う必要がある。

そんな中冒頭で挙げたように「外からうまくいってるように見えること」に取り組んでいく中で、

時間がないから、俺は今この大きなことに取り組んでいるから、と言って小さな地道な積み上げをサボっていった。

サボりがちな自分に気付きながらも、『うまくいっている』からいいか。と慢心していた。

こうして停滞感を感じるようになり、何事もうまくいっているのに自分に嫌悪感を感じると言った状況が生まれる。

一応強調しておくが、僕自身ここで挙げたような「うまくいっている」こと自体は実際に客観的に考えてもうまくいっているし、それ自体は何も悪じゃないし、むしろ大きなプラス以外の何事でもない。誇りに思ってもいいとは理解している。

問題なのはこれらに対する達成感や周りからの声で慢心して日々の積み重ねを怠ること。

そして、これを避けるために必要なのは

「確実に、地道に、この地味だけど必須な積み重ね作業をこなしていくための方法」

ここからこれについて話していく。

Just Fucking Do It.

極論、解決策はシンプルで、本当に必要なのはこのマインドセットだけ。

とはいえ、流石に抽象的すぎるので、今実際に自分が実践している3つのアプローチを紹介しながら、この1行をもう少し掘り下げて具体的なアクションに繋げていく。

1.『考えすぎ』を捨てて馬鹿になれ - Do NEVER Overthink

行動する前の思考は全て妄想。

行動する前の戦略は行動しないための言い訳。

これをツイートしたら、非難されるかも。

こんなスタートアップをしたら、めっちゃ成功しそう。

半年でガッツリ筋肉をつけるために食事と筋トレ計画を立てよう。

こういった思考は基本意味がない。

行動した上でその結果に対して思考することはより質の良い次の行動に繋げるための戦略になるが、行動する前の思考のほとんど全ては行動しないための言い訳にしかならない。

「やってみてもないのに、結果を恐れてると行動できなくなる」といったようなネガティブな結果に対する思考が危険と言った話はよくされるが、実際のところ起こってもいないポジティブな結果を想像することもそれと同じかそれ以上に危険。

ニューヨーク州立大学で行われた、就活中の人を対象に行われた「ポジティブな妄想」に関する実験では、『理想の会社から内定をもらう自分』を強く想像したグループの方が、そうでなかったグループよりも実際に応募した数が少なかったという面白い結果も出ている。

起きてもない結果にビビるのも、起きてもないポジティブな結果でメンタルオナニーをするにも共通するのは『結果として行動しなくなること』

未来への憂い=思考の無駄遣い

未来への過信=現実逃避

考えすぎるのをやめて、とにかく行動に移す。

行動の結果生まれた現実と向き合い、行動を繰り返す。

これを毎日繰り返すことで初めて時間と共に生まれる複利で妄想が現実になる。

2. 朝15分脳死で行動

考えすぎはよくない。なら、考えなければいい。

「思考を排除して行動するにはシステムや習慣化が大切」

Atomic Habitをはじめ多くの自己啓発的な本で言われている『習慣化』。

習慣化の力が偉大なのは事実だとしても、習慣化することを考え出すと、習慣化を習慣化するための習慣を学ぶと言った落とし穴に陥りやすい。

そこで、一つだけ実践していて効果を実感するものを紹介する。

「地道な積み上げ作業を1つ、起きてすぐ15分間脳死で実行に移す」

起床後の朝日、瞑想、散歩、コールドシャワーなど何一つとして必要ない。

ただ1つ、理想の自分に近づくために必要な地道な積み上げ作業に取り掛かる。

2時間のディープワークも考えなくていい。

15分でいいから、とにかく取り掛かる。

僕自身、起きて散歩をしたり、朝日を浴びたり、午前中に4時間のディープワークをしたり、色々と試してみたが、どれもさっき触れた「考えすぎ」に繋がりやすいことに気づいた。

というのも、散歩やコールドシャワーは小さな達成感をくれるかもしれないが、この達成感のせいで他の行動はしなくていいという言い訳に繋がりやすい。

そして、これらの行動は理想の自分に近づく積み上げ行動の一部かもしれないが、その意義は小さい。

4時間のディープワークもコンセプトとしてはかっこいいし、実際効果もあるが、そもそも「4時間集中しよう」と考えるだけで、どうしても行動する前にメンタルに負荷がかかる。

その点、起きてすぐ脳死で15分間、本当の意味でレバレッジの高い積み上げ作業に取り掛かることにはいくつか明確なメリットがある。

  • 起きてすぐなので思考が介入しない。

  • 2時間や4時間に比べて15分にすることで作業開始の最初の一歩が楽になる。

  • 作業開始してしまえばノってきて自然と2時間くらい簡単に作業できる。

最後の点は「ツァイガルニク効果」と呼ばれる心理現象で、始めた作業が未完のままだと脳が自然と続きをやりたくなる性質がある。

とにかく一歩踏み出せば、あとは勝手にエンジンがかかる。

この『朝15分の脳死行動』はディープワークをメンタル負荷なしで自然と始めるためにかなり役に立つのでぜひ試してほしい。

何に取り組むのかと言った点に関しては『超長期間で見て積み重ねによって最もレバレッジが生まれやすく、他人にやれとは絶対に言われないこと』に取り組むのがいいと思っていて、このニュースレターを書くことに使っている。

仕事関連のことは朝イチでなくても結局取り掛かることになるので、自発的な行動が必要な積み上げ作業を選ぶべき。

3.『見張り役』としての仲間を集める

最後に自分以外の人の助けを借りて積み上げ作業をサボらないようにする方法について話す。

コミュニティやコーチングが人気なのには理由がある。

知らなかった情報にアクセスできるから、実践的に教えてもらえるから。

これらは本質じゃない。

「『見張り役』がつくことによって行動を強制されて、”結果として行動できない自分”から”行動できた自分”に変化できる(強制的にせざるを得なくなる)」

ここにコーチングやコミュニティの本質がある。

この仕組みを活かすことで、個人的な、理想の自分に向けての地道な積み上げ作業の継続をしやすくすることができる。

もちろん、それに向かってコーチを雇うのは一つの手だが、それ以外にも方法はいくつかある。

Build In Publicなんかは有名な手法で、要するにプロダクトやビジネスをSNSなどのメディアを使って、作っていく工程を見せながら成果物を売っていく。

こうすることで、このビジネスをつくる工程を追っている人に進捗を届けると言った責任感を自分に課して行動を強制すると同時にマーケティングも行うと言ったうまくやれば天才的な手法。

Build In Publicでもコミュニティに参加するでも、自分の行動を強制させるような仕組みを作れればなんでもいい。

自分1人だと怠けてしまう、そんな誰もが抱える弱さを補うための『見張り役』がいる場所に赴くか、自分で作り出す。こうすることで積み上げ作業は継続しやすくなる。

僕の場合、発信といった点では毎週のこのニュースレターを読んでくれている読者の皆さんが『見張り役』として機能している。

ツイートやニュースレターの書き方、宣伝の仕方から、このニュースレターを読んでくれている方は『上昇志向が強く、熱があり、新しく刺激的な観点や知識を求めている』ということが明確なので、その分僕が文章を書くときもその熱にマッチするように書くようにしている。

見張り役は多くの場合、一緒に成長していく仲間でもあり、彼らがいる方がその過程が楽しくなるのも事実。

仮に見張りがいなくても行動できると思ったとしても、仲間探しの意味で探してみることにも価値はある。

弱い自分を隠した結果、負のスパイラルに陥り行動が減るくらいなら、弱い自分も曝け出した上で自分を縛りつつ行動していった方がいい。

「うまくいっている」と思わせるような結果はあくまでも、地道な積み上げ作業があってのマイルストーン。

この結果に慢心し、積み上げ作業が疎かになると、奇妙な不満感や嫌悪に襲われる。

どれだけ周りに「すごい」と言われても、理想の自分に向けた毎日の積み重ねがなければ、自分自身に満足はできない。

だからこそ、

考えすぎず、

朝起きて15分だけでも動き出し、

そして周りも巻き込んで行動し続ける。

想像を現実にできるのは行動のみ。

Just fucking do it.

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