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アメリカのトップスクール講師からの3つの学び

スタンフォードやバークレーの講師のレクチャーを受けてきました

みなさん、こんにちは

実は今、スタンフォードやUCバークレーといったトップ校の講師から直接学べる、スタートアップ関連のとあるブートキャンプに参加しています。

これが日本時間の日程で行われるため、アメリカの時間で毎日夜8時から朝4時にプログラムに参加しており生活が反転しています笑

ブートキャンプにリソースを割くために今週はいつも『本編』として書いている長文はなしとさせてもらいます。すみません 🙇 

ですが、代わりこのブートキャンプで得た学びの中で、特に刺さった学びを3つに絞ってシェアします。スタートアップ以外にも通じるようなものを選びました。

ぜひ、お楽しみください!

アメリカトップスクール講師から得た3つの学び

1. 共感を起点とする問題解決能力:Design Thinking

Human-centered Design Thinking (デザイン思考)は主にスタートアップが最初にビジネスアイデアを考えるときやプロダクトマネジャーが新機能を起案するときなどに使われるフレームワークですが、

これは本質的には課題解決能力であり、分野問わずビジネスや普段の生活にも応用ができます。

本質的にはデザイン思考とは『すぐに解決策を考えるのではなく、実際に問題を抱えている人への理解を深めることで確実に問題を解決する方法を模索する』といったフレームワークですが、そのステップを注意点とともにまとめると以下のようになります。

  1. 共感する(Empathize)
    相手の立場に立ち、観察・傾聴・インタビューを通して「本当の困りごと」や感情を理解する。表面ではなく、内側にある動機や葛藤に目を向ける。

  2. 課題を定義する(Define)
    得られたインサイトから、解くべき「本質的な問題」を再定義する。課題の枠を広げたり、視点を変えることで、より深い問いへと昇華させる。

  3. アイデアを出す(Ideate)
    批判・制限なしで、量を重視してアイデアを出し尽くす。奇抜でも荒削りでもいい。異なる視点や枠組みを使って、想像を超える選択肢を生む。

  4. プロトタイプを作る(Prototype)
    小さく・早く・雑でもいいので、アイデアを形にする。手を動かすことで考えが進み、ユーザーやチームからの具体的なフィードバックを得やすくなる。

  5. テストする(Test)
    実際に人に見せて、使ってもらって、どう感じるか、何がズレているかを観察する。「失敗」ではなく「学び」として、アイデアや視点を柔軟にアップデートする。

ポイントを再度要約すると

  • 解決すべき課題は、最初から明確とは限らない

  • 「正解」を探すのではなく、「共に創る」ことが目的

  • 感じる → 考える → つくる → 試す を高速でまわすのが鍵

となります。

Design Thinking自体は僕は大学生の時にスタートアップのプロジェクトを通して学んだおり、PMとしても毎日のように応用していたし、実際このアプローチはどんな問題を解決するために必要な最も大切な能力の一つだと思っています。

今回、その中心となっているスタンフォードのd.schoolの講師から学べたのは貴重な経験となりました。

Design Thinkingについてさらに詳しく知りたい人はスタンフォードが出している資料を見てみるといいと思います。

2. 仮説検証→新たな仮説検証のプロセスが成功への唯一の道

これは先週書いたニュースレター(どんな時代でも無敵でいられる、たった一つスキル)の中でも若干触れていますが、今回バークレーの講師が成功する起業家の素質の一つとしてあげていたので再度強調しておきます。

ポイントとしては、何か新しいことに挑戦して、成功する唯一の道は

失敗を繰り返して、その都度向上して、諦めずに試行を重ねる

ということなのですが、これをさらに具体的に論理的かつサイエンスっぽくまとめると、以下のようになります。

仮説検証による反復学習プロセス(成功に至る唯一の道)

  1. 仮説を立てる(Hypothesis Formulation)
    現時点での知識・観察・直感に基づき、「こうすればうまくいくかもしれない」という仮の前提を言語化する。完璧である必要はない。

  2. 最小限の実験を設計する(Design a Minimum Viable Experiment)
    時間・コストをかけすぎずに、仮説を検証できる「一歩目の行動」を設計する。失敗しても痛手にならないようにするのがポイント。

  3. 実行し、反応を観察する(Run and Observe)
    実験を実際に試し、ユーザー・データ・反応などを注意深く観察する。「何が起きたか」ではなく「なぜそうなったか」を考える。

  4. 学習・再定義(Learn and Reframe)
    仮説が外れていた場合も、それは「失敗」ではなく「情報」。何がずれていたのかを分析し、課題定義をアップデートする。

  5. 次の仮説へ(Iterate)
    得られた学びをもとに、次の仮説を立て直す。そして再び実験へ。この反復ループを止めずに回し続けることが、成功への加速装置となる。

理系の研究をしている方には見聞き慣れたプロセスかもしれませんが、新しいことに挑戦する時には必ず実行すべきステップです。

そして、さらに重要なのはこの1~5のプロセスを納得いくまで回しまくることで、そのために必要なのが『仮説が外れていた場合に、それを失敗ととらえず、次の仮説への布石と捉えるマインドセット』となります。

3. マインドセットは日々の行動の積み重ねでしか作れない

この言葉は、Berkeleyの起業家育成プログラムの講師が話していた中でも特に刺さったフレーズでした。

「マインドセットは“考え方”ではなく“積み上げ方”だ」

というような言い方をされていて、めちゃくちゃ腑に落ちました。

実際、よく「マインドを変えたい」とか「ポジティブになりたい」と言う人は多いけど、それって一晩でできるものではない。

マインドセットは、考えや意識を変えることから始まるのではなく、小さな行動環境選びの積み重ねによって、あとから“勝手に形成されていく”ものなんだと思います。

・失敗しても、またやってみる
・成果が出なくても、続けてみる
・面倒でも、相手に共感してみる
・一歩先の人とつながるために行動してみる

こうした日々の積み重ねの中で、少しずつ「自分はこういう人間だ」という軸ができてくる。

それがマインドセットの正体であり、「習慣」と「環境」が生み出す最大のレバレッジです。

では、どういった行動を取ればいいかをどこから学ぶのかというと、これはロールモデルを見つけることから始まります。

過去のニュースレターでも何度か言及しましたが、今の自分と理想の自分を見た時に理想の自分の方向で、自分より少し前にいる人を模倣すると最も現実との乖離が少なく実現性の高い行動が見えてきます。

と、いった感じで今週睡眠スケジュールをぶっ壊して学んだ中でも3つのことに絞ってまとめてみましたが、どうでしょうか?

短い文章ではあるもののさらなる学びのきっかけになったらいいなと思います。

このほかにも学ぶはたくさんあったので、来週以降のレターでもまとめていこうと思います。

プログラムは明日で終わるので、今週はXやレター等いつも通りに戻ります。また、明日の昼頃にエンタメポッドキャストの3話を投稿するのでよければこちらも登録してお待ちください。

いつも通り、フィードバックはいつでも大歓迎です!気軽に返信ください。

それでは良い週を!また来週!

Toma

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