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目標や成果を追うやつは3日坊主で終わる

Evolve from goal-driven to process-driven

ダイエットを始めたけど、数週間で結果が出ずにやめてしまった

ジムに行き始めたけど、逞しい大胸筋や綺麗なプリケツが手に入らずにやめてしまった

英語を話せるようになりたくて英語の学習を始めたけど、単語が定着しないのでやめてしまった

何かを達成したいと思う

少し行動する

成果がすぐに現れない

行動をやめてしまう

努力が継続しない典型的な負のループ

誰もが経験したことがあるのではないでしょうか?僕もこれまでに何度も経験して来ました。

なぜこの負のループに陥ってしまうのか?

自分がだらしないから?

自分が継続ができないから?

時間がないから?

どれも違います。何かを達成しようと行動を起こすも継続できずに結果が出ないのは、だらしないからではなく、そもそも何かを達成することだけを追っているからです。

この何かを達成したいと考え、ゴールを設定しそのゴールに向かって行動するような成果重視のアプローチをとっている限り行動の継続、定着化はかなり難しいです。

では、何を重視したら良いのか?それは過程です。

ダイエットに成功して今痩せている人はそこに至るまで毎日の食事管理や運動といった過程が

大きな大胸筋や綺麗なプリケツを持っている人にはそこに至るまでの日々の筋トレや必要な栄養や睡眠の摂取といった過程が

英語を使い外国人と仕事をしている人にはそこに至るまでの日々の英語の学習と実践という過程が

あり、成果重視の考え方をしている人は最終的な成果ばかりを見てその成果を生み出すきっかけとなった過程を無視または軽視しがちです。

何事もそうですが、物事には過程と結果があり過程なしに結果は生まれません。

どうですか?これまでに何かを達成しようと試みて結局何も達成せずにやめてしまったことを思い出してみると、過程を軽視し成果ばかりを気にしていたなんてことはないでしょうか?

無理もありません。もちろん、何かを達成している自分を想像することは大きなモチベーションになりますし、SNSの発展でいつもインフルエンサーが自分の売り上げや筋肉、語学の堪能さなどを自慢しているのを目にする現代ではこの成果重視の考え方になるのはもはや当然です。

しかし、先ほども言ったように成果重視の考えを取っ払って過程重視の考えにシフトしない限り何かを達成するまで行動や努力を継続させることは難しいです。

そこで本レターでは

なぜ成果重視の考え方だと行動や努力が定着せずに結果が生まれないか

なぜ過程重視の考え方をすると行動や努力が継続しやすくなり結果が生まれるようになるか

について成果主義の大きな落とし穴を3つと僕自身の経験を紹介しつつ説明します。

成果重視の考え方が身についている人はどこか息苦しさを感じていることが多いと思う(僕はそうでした)ので、そんな方に以降の内容を読んだ後に成果重視の考えを捨てて少しでも楽な気持ちで結果を出すための過程を楽しめるようになってもらえたらいいなと思います。

では、いきましょう!

成果を上げる人も上げれない人も掲げているゴールは同じ

今英語を使って外国人と仕事をしている人も、英語を使って仕事をしたいと思ったけど結局いまだに話せずにいる人も英語の勉強を始める時は”英語を話せるようになる” “英語で外国人と仕事をする”と言ったように同じゴールを持っています。

でも、結果として前者は英語を話せるようになったのに対して後者はいまだに英語を話せるようになっていません。

つまり、どんなゴールを設定するかやどんな成果を達成したいと思うかといったことは最終的に成果を上げれるかどうかを決定づけるものではないということです。

では、何が最終的な成功を決めるのかというと「過程」です。先の例をとって話をすると

前者は毎朝欠かさず英語学習を1時間行っていたのに対し後者は週3で1時間しか学習していなかったのかもしれない

前者は英語を実践するために週末に外国人と会った話せる場所に赴いていたのに対し後者は座学ばかりで英語を実践しようとは思ってもいないのかもしれない

と言ったように同じゴールを持っている人でもそれを達成するための過程、毎日の積み重ねが異なるのです。

この事実は少し考えてみると当たり前なのですが、言われるまで以外と無視している事実のように思います。これも実績や成果ばかりに目が行ってしまっている証拠です。

そして、この事実から言えるのは目標を達成できるかと言った結果を変えるなら成果重視思考を過程重視思考に変える必要があるということです。

成果主義は日々の幸福度を下げる

成果主義は毎日を勝ちか負けかしかない結果が二極化されたゲームに変えます。

ここまで読んできて気付いた方がいるかわかりませんが、成果と結果という言葉をコンテクストによって明確に使い分けて来ました。

「結果」が”ある物事・行為から生じた状態”という意味であるのに対し、「成果」は”何かをしたことで得られた良い結果のこと”といった意味を持つように、成果は出れば良いが出なければ良くないと言った二極性を持ったものです。

つまり、成果重視の考え方をしていると成果が出てないとネガティブな気持ちになります。そして、ここで問題になってくるのは成果はすぐには出ません。

英語が話せるようになるにも、筋肉をつけてかっこいい体を手にするにも、億り人になるにも時間がかかります。成果重視の考え方の危なさはここにあります。

成果重視の考え方に取り憑かれている人は成果を上げるために行動するたびにすぐにその成果を得られないことに憤りや悔しさ、もどかしさや敗北したと言ったような負の感情を抱きます。

そして、負の感情やストレスは人間への害であり、それから人を守るために脳がその行為をやめるように命令します。その結果、大きな目標を掲げて始めた行動なのに、継続できずに数日から数週間で辞めてしまうという負のスパイラルを生みます。

僕はこの幸福度の低下は何かに長期的に取り組む上では成果主義の最も大きな落とし穴だと感じます。それはなぜか。

そもそも仕事などやらないと生きていけないこと以外で目標を持って何かを取り組むというのはマズローの承認欲求のヒエラルキーでいう最上位の欲求である「自己実現の欲求」であることが多く、こう言った目標は言ってしまえば生きていく程度にはお金も稼げるし時間があるからもっと自分を成長させる何かに挑戦してみようといったものです。

これって本来楽しく自分の時間をより充実させるものであるべきだと思うんですよね。なのに、そこですぐに成果ばかりにこだわりSNSで他の人の成功を見聞きして自分がまるで成功していないかのように感じるのは勿体無いなと思うのが僕の気持ちです。

とはいえ、僕もこう言った気持ちになったことがないかというとそうでもありません。例えば、1年ほど前に少しでも影響力をつけたい、自分の考えや経験を文字で伝えることで誰かにインパクトを与えたいと思いTwitterを始めてフォロワーを増やそうと日々発信していますが、フォロワー数といった観点だけを見れば僕よりもツイート数が少なくてもフォロワーが多い人はたくさんいます。そういった方を見た時には「負けた」といったような気持ちにまではなりませんが自分の伸びに不満を覚えツイートするのが嫌になったり、どうせしてもあんまり変わらないと思う時期もありました。

しかし、今では僕はあくまで自分の思考や経験を文字で伝えてインパクトを与えれるようになるためにやっているのであってフォロワー数といった結果を生み出すのにはある程度時間がかかると思うようになりました。このシフトが起きてからはツイートすることを億劫に感じることもないですし、フォロワー数の上限という短期的な数字だけに目を向けるのではなく継続的に自分の考えを発信していくといった過程にフォーカスできるようになりました。

Twitterなどの発信に限らず、筋トレや英語学習など多くのことに当てはまりますが、自己実現や承認に対する欲求を埋める行為はあくまでやらなかったからといって自分の生活や健康が脅かされるものではないので継続は大変です。とりわけ、負の感情を抱くことになると尚更難しいです。それなら少しでも楽しくポジティブな感情を持って取り組める方が絶対にいいです。そのためには成果主義を捨てて過程主義に自分の気持ちを切り替えていくのは大切です。

筋トレを始めてバッキバキになるには3ヶ月かかりますが、毎日1時間の散歩や毎週4日間の筋トレはその日終わった時に達成感を得られます。この小さな達成感を目標にすると気持ちは楽になり自分を褒める機会も増え気分も乗ってきます。

もちろん、目標を設定することは行動の指針を決める上では大切です。ただ、この目標ばかりを短期的に追いかけることで理想の自分を早く求めすぎると、ギャップばかりを感じてしまい理想の自分になるのには時間がかかることを忘れて「俺には無理だ」と思い込んでしまう。

その結果、行動や努力の継続ができず、何も成果をあげられないという負のスパイラルに陥る可能性が高まるといった点で成果主義の考え方は危険だということです。

成果重視だと成果が出ると燃え尽きる

成果至上主義の3つの大きな落とし穴の最後の一つはいわゆる「燃え尽き症候群」です。

燃え尽き症候群は言葉としてはよく聞きますが、なぜ起こるのかを考える人はそこまでいないのではないかと思います。僕は燃え尽き症候群は単に成果主義の人が成果を達成した結果で、これは多くの場合自己実現欲求の実現に向けた行為というよりはマズローの欲求ヒエラルキーでいう社会的欲求や承認欲求に基づいた行動によく現れると思います。

大学受験なんかはいい例で、いい大学に入るために高校時代めちゃくちゃ勉強したのに大学に受かってしまうとその瞬間に勉強に対する意欲はなくなり大学入学から半年もすれば高校時代に勉強したことのほとんどを忘れてしまって大学では飲みまくっているなんて人はよくいます。

(あくまでいい例として燃え尽き症候群のわかりやすい例で挙げているだけでこういった人が悪いと言いたいわけではありません。僕もこういった人たちの1人でした。)

もう一つ身近ないい例を挙げると、ダイエットとリバウンドが起きるのはこの成果主義からくる燃え尽き症候群によって引き起こされています。

ダイエットには一定期間に一定の体重や体脂肪率を落とすという明確な成果目標があります。そして、仮にこの成果を得られたときにその人が成果主義者だった場合ここで目標としていた成果を得られたので燃え尽きます。

では、これが過程主義者だったらどうか?成果主義者がとにかく体重を落とすのに躍起になっていた中、過程主義者は運動や睡眠、栄養摂取など日々の積み重ねにフォーカスしているので仮に目標の体重を達成したからといってそこで終わらずにダイエット期間に身につけた行動を習慣化することができます。

ここまで話してきた2つの成果主義の落とし穴はどちらも成果主義は結果を出すための努力や継続を妨げる危険性について話してきましが、この3つ目の落とし穴は成果主義の考え方は仮に成果を出せたとしても結局よくないといったことを示しています。

さて、ここまで紹介した3つの落とし穴を読んでいただければ成果主義→過程主義のシフトが行動の定着化にいかに重要かといったことはわかっていただけたと思います。

最後に僕の中での成果主義→過程主義の変化とその中での具体的な心境の変化をまとめて終わります。

資産形成に関して

意識の変化: 0から$100kくらい貯めたい→毎月入ってきた額から使った額を引いた数の大きさを大きくするかを考え行動する

結果:

毎月の貯金(投資も含む)の割合が0%から60~65%へ

オンラインでの発信に関して

意識の変化:

  • ブログの月間PV1,000、Twitterのフォロワー2,000人、ニュースレターの購読者100人→自分の脳のキャパを最大限に活かして毎日最低90分自分の経験や思考を文字に起こす活動に使って少しでも価値ある情報を自分の言葉で発信する

結果:

毎日充実した気持ちでライティングができ、これまでにできなかったコンスタントな発信を無理せずできるよになった。結果として、ブログの月間PVは最大で2,600、Twitterのフォロワーは2,000人を超えた。ニュースレターも100人とはいかないが順調に毎週購読者が伸びている。

といった感じで、成果主義から過程主義のマインドにシフトしたことで結果として成果主義の自分が目指していた成果やそれ以上の成果を結果として出すことができました。そして、もちろん燃え尽き症候群に陥ってもいません。なぜか?そもそもこれらの数字や成果を毎日追い続けるのをやめたからです。もちろん、なんとなく長期的にこうなりたいなといったビジョンはありますが、それを達成しないとダメと言った考え方は捨てました。

その結果、精神的な負担もなく行動を定着化でき、またこの小さな成功の積み重ねによって幸福度もこれまで以上に上がっていると感じます。

このように過程主義は結果としてより良い結果をもたらすことが多いですが、最大のメリットはより良い自分に近づくための行動やを定着化・習慣化でき、小さな成功体験の積み重ねから幸福度が上がることかなと思います。

すぐに結果が出ずに自分にイライラしている

理想と現実のギャップで自分に嫌気がさす

その結果、自分を変えるための行動を定着化できない

こう言った人は多いです。何度も言うように以前の僕もそうでしたし、今でも正直たまにこう言った思考に陥ることもあります。ただ、成果主義の落とし穴について知っていれば成果主義をやめて過程主義に切り替えることでこの負のスパイラルを断ち切ることはかなり簡単になるはずです。

皆さんも一度これまで自分が続かなかったことを振り返ってみて成果主義に陥ってなかったか確かめてみてください。そして、次何か自分を変えるために動き出すときには過程を重視して始めてみてください。

きっと毎日がより充実したものになると思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました😊

良い週末を

トーマ

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