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まず行動してもがきながら学べ
Ditch Just-in-Case. Embrace Just-in-Time Learning
こんにちは、トーマです
11月になりすっかり秋になりましたね。
最近は年末に日本に帰って円安の恩恵に預かりあらゆる美味しいご飯をこっちのマクドナルドの半分の値段で食べまくる日をこの上なく楽しみで仕方ないです。
それは、さておき
突然ですが、僕はアメリカでのキャリアや生活について発信していますが、英語学習についてはほとんど発信していません。
なぜかというと、英語関連で伸びるコンテンツはjust in case learningばかりだからです。そして、このレターの中で詳しく述べますがjust in case learningは何かを学んだり身につけたりする上での悪だというのが僕の意見です。
こと英語に関してはjust in case learningに時間を費やしすぎた場合、その人の英語は実践的に使えるものなにはならないと確信を持って言えます。
そして、これは英語に限った話ではありません。
海外で生活するために英語を身につけたい
アフィリエイトで稼ぐためにブログを書けるようになりたい
転職して給料を上げるためにプログラミングのスキルを身につけたい
影響力をつけるためにTwitterでバズれるようになりたい
奥さんに喜んでもらうために美味しい料理を作れるようになりたい
…
ジャンルや難易度に限らず、何か新しいスキルを身につけ上達していくにはjust in case learningを捨ててjust in time learningに徹することが必要です。
ということで、今回のニュースレターではこの
Just in case learning vs. Just in time learning
といったテーマについて
Just in case learningとjust in time learningとはなんなのか
成功するためにはなぜjust in case learningを捨ててjust in time learningに徹する必要があるのか
について、僕の実際の経験を交えながら話していきます。
Just in case learningとJust in time learningとは:2人の釣り人の話
Just in case learningとjust in time learningを簡単に理解できる僕のお気に入りの例え話がこちらです。
ジョンとサムと言う2人が魚釣りを始めることにしました。
この時点では2人とも魚釣りに関しては全くの初心者でスキルや資金力に違いはありません。
ジョンは魚釣りを始める前にとりあえず本屋に行って釣りコーナーにある有名な本を全て購入し、魚釣りに対する知識をつけていくことを決意し、そこで学んだ知識を活かして最新の釣り竿や網、船など全てを揃えて万全の状態で釣りに出かけることに6ヶ月くらいかけることにしました。
一方、サムは「よし、やるかっ」とその場に落ちている棒と冷蔵庫にあった朝食用のホットドックを糸で結びつけて池に出けます。
1日目… 何も釣れません。
サムはなぜ釣れなかったのかを考え、おそらく場所が悪かったんだろうと2日目は場所を変えて挑戦してみます。
すると、魚か何かが釣竿を揺らしたが竿が壊れてしまいました。
ここでサムは魚はいたので場所は間違っていなかったが、竿が拾ってきた棒じゃ弱すぎるから何かもっといいものに変える必要があることに気づき、早速ホームセンターでより丈夫な棒を購入して自作の釣竿をアップグレードします。
このようにサムは毎日新しいことを学び、その学びをもとに新しい取り組みを試してみるといった感じで日々試行錯誤を繰り返して釣りの技術を磨いていきます。
一方、ジョンは予6ヶ月後に定通り必要な知識と機材を全て揃えて万全を期して釣り場に出かけます。
すると、どうでしょう。万全の準備をしたにも関わらず1匹も釣れません。
それもそのはず、周辺の釣り場の魚は全てサムが釣ってしまったのです。
ジョンが勉強と準備に6ヶ月かけている間に、サムは魚を釣る方法を学びその方法を他の魚釣り初心者に教えることで資本と信頼を築き、彼が教えた釣り仲間と一緒に周辺の釣り場を占領しそこで釣れた新鮮な魚を使った特製の料理を振る舞うレストランまで経営するようになっていました。
少し抽象的に言い換えるとジョンが”いざという時のための学び(just in case learning)”に時間をかけている間にサムは行動しつつ”その時に必要な学び(just in time learning)”のみに集中した結果、同じ初心者だった2人には大きな差ができてしまったのです。
Just in time learningこそ最強最速の学び方
さっきの漁師の話だと分かりにくいので、英語の話に戻ります。
TwitterやYouTubeでよく英語学習系の発信者が「ネイティブがよく使う表現」や「ビジネスでよく使われる表現」などと題していくつかの表現を羅列してこれらを使うと英語のレベルが上がりますなどと言っていますが、これはjusst in case learningの典型例です。
僕はこういった発信者が紹介する表現が実際全く使われないようなものを見るたび、彼らは実際に海外で働いた経験はなく英語ネイティブの友達もいない人たちなんだろうなと思います笑
が、それはさておき、僕が警鐘を鳴らしたいのはこういった”ネイティブ表現”を流している発信者側ではなく、それを学習リソースとして活用している英語勉強垢系の人たちの方です。
おそらく英語を勉強している人たちの大半は海外に住んでいるのではなく、海外に移住したいからとか外国人と付き合いたいからなどの理由から日本にいながら英語の勉強を始めた人たちだと思います。
そんな人たちにとって”ネイティブ表現”や”ビジネス英語”は海外に行った時や英語で仕事をする時などの”もしも”のためのjust in case learningです。
もちろん、これらを学ぶこと自体は悪いことではないです。
ではなぜjust in case learningが悪なのか?
それはjust in case learningが実際に自分が直面している現実的問題に関連性がないため、本当の意味で学ぶ必要がなく成長に繋がらないからです。
これとは対照的にjust in time learningはその時のその人に必要な学び、つまり現実で直面している問題を解決するために必要な学びです。
そして、人間は現実で壁にぶち当たりそれを自分で考えて行動して乗り越えていくことで成長していきます。
さらに、人間は解決困難な課題を自分の力で解決していく過程でドーパミンが放出され、脳がさらなる課題の解決を求めることでどんどん成長していけるのです。
つまり、今自分が直面している現実問題に関連していないjust in case learningをしたところで学んだことを実際に活かす場面が現実で存在しないので達成感は得られず、学びや行動を定着化できずにすぐに辞めていくのがオチです。
また、必要なことを必要なだけ学んでいくjust in time learningには明確な終わりがあるかつその終わりが短期的なのでゴールが見えやすいのに比べ、just in case learningだと何をもって終わりなのかが定かではないため、より継続できずに辞めてしまう可能性が高いです。
新しいことを始める上て上達していく、長期的なゴールを達成する上では継続力が最も大事です。
これらの点でjust in case learningは悪です。
また、just in time learningとjust in case learningにはその効率にも大きな差があり、その理由は
かけているレンズ違いで学んでいる時のものの見え方と吸収力が大幅に違う
からです。何かを学ぶ時には実際に課題意識をもっているかどうかで学習リソースの見え方が180度違ってきます。
例えば僕の経験から話すと、フロントエンドのプログラミングを勉強した時に、なんの目的もなくなんとなくスキルとして役に立つかもとjust in case learningとしてJavaScriptの動画を見ていてもただプログラマー講師が淡々とコードを教えている動画でした。
しかし、いざ自分のホームページを作らないいけなくなった時にjust in time learningとしてもう一度同じ動画を見るとそこには今まさに自分が作りたいページやコンポーネントを実装するための明確な手順が示された魔法の動画に見えました。
といったように、何かを学んで継続しゴールを成し遂げるためにはjust in case learningは悪です。逆にjust in time learningをする癖を身につけて仕舞えば確実に成長できる上に小さな成功が積み重なることで継続力がつきより大きな成功を収めれる可能性が上がります。
Just in case learningからjust in time learningへのマインドセットの転換は難しいですが、一つコツとして長期的な目標を定めてしまってそれに対する直接的な小さな目標を立ててそれに向けて行動してみることです。
おそらくこうやって行動を起こすと壁にぶち当たります。
けど、さっき言ったようにこの壁にぶち当たって自分に何が足りないかを知ることこそがjust in tine learningのマインドセットをトリガーするので、勇気を出して壁にぶち当たってください。
わかりやすく英語で例を上げるなら、大きな目標を「英語で仕事をする」こととしたら、小さな目標を「ネイティブと英語で聞き返す・聞き返されることなく会話できるようになる」とでも定めます。そして、この小さな目標を達成するためにオンラインでも生でもいいのでネイティブと会話してみてください。
間違いなく
自分の言っていることを聞き取ってもらえない
相手の言っていることが全く聞き取れない
と言った問題にぶち当たるはずです。そして、ここで気づくのです。ネイティブ表現を知ってるかは自分にとって問題ではなく本当の問題は
英語の音を理解していなく慣れていないために相手がそもそも何を言っているのか何もわからない
自分の発音が悪すぎて自分の言っていることを相手が全く聞き取れていない
といったことだと。
そして、この現実を受け入れた上でjust in case learningのネイティブ表現を覚えることを辞めてjust in time learningである発音の練習を始めればいいのです。
これは例として出しましたが、実際の僕の経験です。
高校を卒業してアメリカに来た時の話なのですが、高校3年の時にはTOEFLも基準値に達していたし大学受験の英語では偏差値で言うと76くらいでトップでした。
しかし、アメリカの大学に来た途端にそんなことは関係なかったんです。
単語や文法をどれだけ知っているかは問題ではなく、そもそも音がわからないから会話が成り立たないどころか相手が発している言葉がどの単語なのかすらわからなかったのです笑
そんな僕もアメリカの大学でCSを学ぶ中で英語も何もわからないところから友達と話せるレベル、仕事ができるレベル、200人程度の投資家を前に自分のビジネスアイデアをピッチして賞を取れるレベルへとどんどん成長してきました。
そしてこの自分が英語話者として成長していく過程は達成感に溢れていて、とても充実したものでした。
これがjust in time learningの力です。
トーマが実行中のjust in time learning
そして、僕も今いくつかjust in time learningで日々行動しながら学んでいることがあります。
現在実行中のjust in time learningとしては
- ツイッター運用
- ブログ運用
- ニュースレター運用
があります。
ツイッターに関してはフォロワーの増加を目標に毎日ツイートしながらデータをみて少しでもみている人に価値を与えたり面白いと思ってもらうことでフォローしてもらうために行動しながら学んでいます。ツイッターのビジネスへの繋げ方などは僕にとってはまだjust in case learningの域を出ていないと思うのでそこまで力を入れていません。
ブログ運用に関しては最終的には収益化を目指しています。そして、今の僕にとってのjust in time learningはどのようにして継続して価値のあるコンテンツを書いて投稿するかや、SEOの上げ方、またPVを増やすかと言ったことです。ブログに関して将来的にはやりたいなと思うけど、まだjust in case learningかなと思っているのはアフィリエイトなどの収益化に特化したサイトの構成やデザインです。これらは実際に少しでも収益化できるようになってからかなと思っています。
最後にこのニュースレターは僕にとって最も新しいjust in time learningです。始めた時はプラットフォームを選ぶだけ選んで基本的な設定だけ学んでからはひたすら書いています。
そして、今学んでいるのは僕の学びやアイデアをわかりやすく印象を残せる形で書く文章の書き方です。まだまだ、勉強中なので、僕の文章や書いている内容にフィードバックがあればこのメールに返信する形かツイッターのDMでなんでも送ってください。
ニュースレターの購読まだな方は購読お願いします!完全無料です。
これらどれもが僕にとっては新しい挑戦で、今の自分はいってしまえばまだまだ初心者で何も成し遂げられていなくて悔しくも感じます。ツイッターでは個人的には内容がしょうもないと思うものでも僕の数倍、数十倍のフォロワーがいて自分のオンラインビジネスを持っている人、ブログでも月数十万数百万稼いでいる人がたくさんいます。
ただ、僕は少なくとも今は彼らのステージには全くもって立てていません。そんなまだまだな自分を認めながらも彼らに少しでも近づける自分を信じてただひたすら目の前の課題を解決していくのみです。
みなさんもjust in case learningをやめてjust in time learningを習慣化する前に、とりあえず壁にぶち当たるところから始めてみてください。そして、できない自分を認めるとともにできるようになる自分を信じて突き進んでいってください。
以上です。
皆さんの残りの週末が最高のものでありますように☺️
トーマ
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